昔話でおなじみの「ウサギと亀」。
ノロマな亀が、怠けているウサギに勝つ、というお話です。
でも、受験勉強では「怠けている」ウサギはいません。
ノロマな亀がウサギに勝つにはどうしたらいいのでしょうか?
「一生懸命」という言葉に惑わされるな
努力は最も大切ですが、誰かが一生懸命勉強しているからといって、すべてが実を結んでいるとは言い切れません。
勉強をしていても時間を無駄にしている人は意外と多いのです。
勉強というものを突き詰めていくと、それは「結果を出す」ということにほかなりません。
つまり、定められた時間の中で、やれる量を増やすという結果を出すことが重要になってきます。
1時間で10を覚える人と100を覚える人がいたら、10覚える人がいくらコツコツやっていたって、100を覚える人に勝てるわけがありません。
「ゆっくりコツコツ、マイペース」は、途中で寝てくれるウサギには勝てるかもしれませんが、受験勉強の競争で、寝てくれるウサギはいません。
時間が限られた競争では、ノロマな亀はウサギには絶対に勝てないのです。
全国5万人の受験生はある意味では全員ライバルです。
みんな一生懸命に勉強します。
ウサギみたいに居眠りをすることはまずありません。
周りが勝手に停滞してくれることを期待してはいけません。
時間に制約がある中で、周りも必死に勉強しているのならば、周りの受験生よりも効率よく効果的な勉強をするしかありません。
言い換えると、いかに無駄な勉強を排除して、いかに「できる」ようになるための勉強をするか、です。
つまり、1時間に学べる量を極限まで増やすこと、つまり仕事を速くすることこそが受験勉強なのです。
ウサギを追い抜くチーターになれ!
自分が亀だと思う人は、今日からウサギを追い抜くチーターへと自分を改造することを、大きな目標にしてください。
今のスピードに安住しているのではなく、工夫の限りを尽くしてスピードを上げていくのです。
暗記を例にとってみましょう。
効率を考えずにただ努力している人は、どんな単語も一率に30回書き写したりするのかもしれませんが、人間の記憶というものは浅い部分と深い部分があるのです。
うまくそれを利用して、浅い部分を集中攻撃し、たくさん書くようにしましょう。
このような、ちょっとしたことの積み重ねで、学習速度を上げていくわけです。
やり方を考えて、短い時間で最大の効果が出せるように「工夫」することが勉強なのです。