受験直前になって、いちばん大切なことは何でしょうか。
「試験勉強がいちばん大切じゃないの?」
と、思われるでしょう。
もちろん試験勉強は大切ですが、それ以上に大切な事があります。
試験前は不安対策が最も大切
試験前は、不安や疑問が次々と頭のなかをかけめぐります。
「このままの勉強で、ほんとうに合格できるだろうか」
「なにから勉強しはじめたらいいのか、あれもこれもあって迷ってしまう」
「なぜ、高校や大学に行かなくちゃならないの?」
まるで夏の蚊のように、追い払っても払っても、顔のまわりをとびまわります。
これでは何時間も机の前に座り、教科書・ノートを広げても、なにひとつ頭に入りません。
「試験まで、あと30日しかない。泣きたくなってしまう…」
こう考えるのも、無理はありません。
でも、きちんと不安に対処すると、安心して試験を受けられます。
試験直前は「不安対策期」
入試に向けてしっかり勉強してきていても、試験本番に近づけば近づく程、不安が出てくるのは普通です。
でも、それは、受験勉強をしっかりやってきたからこそ出てくる不安です。
不安を感じながら試験本番を迎えてしまうと、いつも通りに自信をもって問題に取り組むことができなかったり、試験直前の勉強でも集中力にかけてしまいます。
ですので、「どうすれば自分はベストコンディションで本番を迎えられるのか」を、直前の時期に考えて置き、その状態を目指して試験本番までの時間を使うようにすると、不安を解消した状態で本番を迎えられます。
不安を全て無くす、というのはかなり難しく、仮にそれができたとしても、それがどのくらいの効果があるかはわかりません。
ですが、あまりにも不安を感じてしまう状態では、今までの努力の成果を思ったように発揮できなくなります。
試験本番の自分の状態を前もって考えておき、どんな状態になっていれば落ち着いて試験問題に取り組めそうなのかを決めておきます。
そして、試験直前期(試験直前の数日間)はその状態を目指して過ごします。
そうしておくと、それに向かって試験直前期を過ごしてきたという事じたいが不安を軽減させてくれますし、試験本番の自分の気持ちも後押ししてくれます。
試験本番で不安になりそうになっても、前もって試験本番の自分の状態を考えておき、それにある程度対処しておけば「不安に対処して準備してきた」と自分で感じることができ、安心することができます。
正しい順序をふみ、必要な手が打てさえすれば、あなたは試験当日に確実に実力を発揮できます。
勉強ももちろん大切ですが、メンタルケアも行い不安を解消することで、合格にまた一歩近づけます。