ノートや教科書を見ながら復習する際に、目で文字だけを追う方法と、文字を音読する方法の二つでは、どちらが記憶に定着すると思いますか?
ご存知の方も多いと思いますが、音読での学習方法の方が記憶に定着します。
音読学習は全ての学習に有効
「英語の学習なら、発音を確認するために必要だから音読をしているけど、他の教科は必要ないのでは?」
と、思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、どんな学習でも、ノートや教科書を音読する事で、記憶効果は格段にアップします。
目で文字だけを追って読んでいる時は、耳は異なる音などに気を取られているので、脳に読んでいる内容がインプットしにくい状態になっている事があります。
音楽を聞きながら勉強する人もいますが、これでは集中力が散漫となり、記憶効果は半減しています。
自分では意識していなくても、脳がその音楽に気を取られている事が多く、脳が集中できません。
目で文字を追って、情報を脳にインプットすると共に、音読した自分の言葉を耳で聞く事で、耳からも同じ情報を得られます。
また、音読する事で、学習している内容に集中する効果もあり、これが一層記憶力を高めます。
学習とは、まず記憶し、その知識を応用して考える事です。
記憶力を高める効果のある音読学習は、学習の第一歩として極めて有効な方法なのです。
スラスラと音読できない時は理解できていない証拠
また、音読をしてみて、途中でつっかかっる時は、内容を理解していないからかもしれません。
「ん?これはなんだ?」と思ってしまうと雑念にとらわれ、内容が頭に入ってきません。
特に、英語は理解していないと、つっかかる回数が多いと思います。
苦手なところをスラスラと読めるようになると、グンと記憶量が多くなります。
音読は、理解しているかどうかを探るときにも有効な方法ですので自分の理解度を確かめる時にも有効な手段になります。
立ち上がり背筋を伸ばして音読すると、もっと効果がアップする
教科書を読んでいて眠くなったら、音読をしましょう。
音読をすると、目が覚めます。
目で読み、声を出し、声を耳で聞きます。
目・口・耳の3つを使って勉強することになるので刺激が大きくなり、覚えやすくなるうえに忘れにくくなります。
さらに余裕があれば、立って音読をしましょう。
席に座っているのではなく、立って音読をすれば、刺激はさらに大きくなります。
目・口・耳・足の4つを使って勉強することになるので、絶対に眠くなることはありません。
勉強の達人は、音読はもちろん、立って音読をするのです。
姿勢と脳は、密接な関係にあることが実験によって明らかになっています。
背筋を伸ばして胸を張ると、その影響が脳に及び、積極的な心理状態に切り替わるのです。
逆に、背筋を丸めると、何ごとにも消極的な判断をするようになります。
教科書を机の上に広げた状態で音読する人が多いようですが、これでは背筋が丸くなってしまうため、勉強へのヤル気が出にくく、学習の効率も低下します。
まずは立ち上がってください。
それだけで脳が刺激を受けます。
さらに教科書を手で持ち、背筋を伸ばして音読をすれば、勉強への意欲も増し、学習の効率も上がります。
音読は、勉強には欠かせないほど効果的です。
勉強の本質とは、理解して、記憶することです。
効果的に「記憶」をするためには、たくさんの刺激を脳に送る事です。
刺激が大きければ大きいほど、脳は一発で覚え、忘れません。