中学生で、英語ができない人の原因は、次のような理由が考えられます。
- 中学1年で習う英文法が身についていない
- 声に出しての発音(音読)を、全くしない
- 英語を理屈で分かろうとする
では、それぞれの理由を見ていきましょう。
1.中学一年で習う英文法が身についていない
最も、致命的な原因は、この1の中学1年で習う英文法が身についていない場合です。
ここでつまずいてしまった場合は中学2年生以降に成績を上げることはほぼ不可能です。
まず、学校の授業についていくことができなくなって英語が嫌いになってしまいます。
この場合は、中学1年の英文法の参考書と問題集を解いて、勉強をやり直しましょう。
特にbe動詞と一般動詞の違い、動詞の変化、主語が1人称、2人称、3人称の時の、肯定文、疑問文、否定文の作り方でやり直す必要があります。
では、この英文法が身についていない人はどうしたら良いでしょうか?
それは、英作練習で英語を身に付けることが一番です。
英作とは日本文を英文に直す練習です。
まず、英作のやり方ですが、
- 音読(英文を声に出して読む)
- 英訳練習(英文を日本文に直す)
- 英作練習(日本文を英文に直す)
という順番で行いましょう。
中学2年生以降で英語が苦手な人は中学1年の英作が全てできるようにしましょう。
語順の法則が理解できるようになるまで、参考書を開いて解説をしっかり読みましょう。
最初は時間がかかり苦労しますが、これをやっていくことで飛躍的に英語の成績を上げることができます。
2.声に出しての発音(音読)を、全くしない
英文法は、ある程度わかっているのに、いま一つ成績が上がらないという人の原因は、2の音読を全くしてない可能性があります。
英語で大切なことは「耳の感覚で記憶する」ことです。
自分で発音すると必然的にそれを自分の耳で聞くことになります。
すると音が耳の感覚で残り、発音や語順を記憶することができます。
ですから、音読をしない人は英語のリズムがどうしてもつかめず成績が上がりません。
英語とは、ひたすら発音して耳の感覚で覚えるものです。
多くの中学生がこれをやっておらず英語を得意科目にできない理由になっています。
3.英語を理屈で分かろうとする
リスニング(聴き取り)と長文問題がどうしても苦手な人は3の感覚・感性よりも理屈でわかろうとする傾向があります。
これは特に、理系頭の切り替えができない人に多く見られます。
つまり、理屈ばかりでとらえようとして、全体を感覚でとらえようとしない事が原因です。
理系頭が染みついてしまっている人は、全てがきっちりと解らないと気持ちが悪いと感じます。
しかし長文やリスニングは、全ての文を理解する事は不可能です。
英語が得意な人は、わからない英文が出てきても
「なんとなくこんなことを言っているんじゃないかな…」
と、推測しています。
ところが理系頭の人は1箇所がわからないと全体を理解できません。
つまり「なんとなく」という曖昧な感覚が許せないので、いつまでたっても成績が上がりません。
そもそも語学は、解らないまま先に進むものです。
もちろん基礎的な英文法はしっかり理解しないといけません。
しかし長文やリスニングでは
「わからない…でも先に進もう」という我慢が必要です。
20%しかわからなかった長文が、わからないものを我慢して続けていけば70%まで理解できるようになります。
そうやって「わからない」を我慢して継続していくと、英語がだんだんできるようになります。
「わからないから英語が嫌い」という気持ちはわかります。
しかし、英語はわからないまま勉強し続けるもので、100%理解しようという思いやプライドを捨てることが大事です。
この事を意識しながら勉強することが最大のコツです。