ここで皆さんに問題です。
使えば使うほど増えるものなーんだ?
「お金は、使えばどんどんなくなってします。
ところが、使えば使うほど、逆にだんだん増えてくるものもあります。
さて、なんでしょう」
答えは、“筋肉”です。
筋肉は使えば使うほどもりもりとたくましくなります。
さらにまだあります。
それは、“頭のはたらき”です。
頭も筋肉と同じで、頭のボディビルをやれば、どんどん知恵が付きます。
問題にとりくんで、考え続けるうちに実力が付いていきます。
三つの“あ”を退治する
- “あ”きらめる
- “あ”わてる
- “あ”きる
1、あきらめる
むこうから自動車が走ってくる。
さっと逃げます。
正面衝突では、いのちがいくらあってもたまりません。
「さあ、この問題を解いてみよう」
「むりだよ、先生、難しいよ」
最初から、まるでやろうとしない人もいます。
しかし、難問は、正面衝突しても、交通事故にはなりません。
むしろ、真正面から真剣に取り組むべきです。
もし、できなくても、必死に取り組めば、力はついてきます。
あきらめずに真剣に学習に取り組むと、脳は発達します。
例えば1日で英語の単語を10個覚えていたのなら、あと5個多く覚えてみましょう。
初めは辛いと思いますが、余計に覚えることで脳が発達します。
「過剰学習」という学習法があります。
はじめは左脳だけが働いていたものを、あと5個の過剰な学習によって右脳の働きまでよび起こそうとします。
この結果、英単語が言語としてだけでなく、イメージとしてもとらえられるわけです。
脳は右と左で役割が分かれて働いています。
その両方を働かせる事が実は、とても重要な事です。
右脳と左脳を共働状態におくことによって,脳の持つ能力が最大限に発揮されるのです。
2、あわてる
漢字では、「慌てる」と書きます。
心(忄)が荒れるという意味です。
問題を見た途端、カァーッと頭に血が上ってしまいます。
「あせる」「あがる」も、同じような状態です。
問題を解く要領のひとつは、冷静に考えることです。
問題を丁寧に読む習慣をつけてください。
人は慌てている状態(ストレスを感じている状態)では、正常な判断ができません。
ですので、試験やテスト中に慌て始めたときは、まず深呼吸をして心を落ち着かせてください。
人は不安に陥ると、気づかないうちに呼吸が乱れます。
ですので、その乱れを深呼吸で正しましょう。
深呼吸の方法ですが、まず、息を鼻からゆっくり吸って止め、吸った時間の3~4倍の時間をかけて吐き出します。吐くときは、おなかと背中がくっつくくらいのイメージで大きく吐き出しましょう。
このリズム運動が、脳を安定させ、リラックスさせます。
慌てたときは、まず深呼吸をしましょう。
3、あきる
しばらくは頑張っています。
しかし、どうしても問題が解けません。
こんなとき、なぜか、あくびが出てきます。
ここで、机にうつぶせて寝てしまってはいけません。
なにか、続けられる工夫をしなければなりません。
角度をかえて考える、補助線をひいてみる、図にかいてみるなどなど、自分であきのこない工夫をしてください。
また、あきてきたら、種類の違う勉強を交互にするのも有効な方法です。
「得意科目→苦手科目→得意科目」、「単純暗記→問題演習→単純暗記」というようにスケジュールを組んでみましょう。
頭を使う勉強が続いたら、今度は暗記に変えてみるなど、続けられる工夫をすることが大事です。
アイデア次第で受験勉強は楽しくなります。
色々な工夫をし、勉強の大敵になる、三つの“あ”を退治することを心がけましょう。