「国語は全ての教科の基礎」という言葉をよく耳にしませんか?
「国語なんて普段日常で触れているから問題ない」
そう思っている方も少なくないと思います。
でも、国語は本当に大切な教科です。
今日は、その理由をお話しします。
全ての教科の基礎は国語力
国語というと現代文と古文、漢文に分かれます。
そのうち、古文と漢文はいわば外国語で、勉強の仕方も英語に近いものがあります。
しかし、中学時代の古文、漢文は本格的な勉強というよりは古文、漢文になれること、親しむことが主眼です。
国語というと私たちが使っている日本語ですから、とくに勉強しなくてもよいのではないか、と考える人がいるかもしれません。
しかし、それはたいへんな間違いなのです。
国語力はすべての教科の基礎であり、国語力が弱いと英語にも響いてくるからです。
大学受験に限らず、日本で受ける試験の問題は全て日本語で書かれています。
英語も日本語に訳す必要があります。
実際、よく言われることですが、たとえば数学の応用問題など、数学にたどり着く前に問題文の日本語がよくわからない、という生徒がいます。
英語だって、そもそも日本語がよく読めないのに、英語が読めるようになるはずがないのです。
理科や社会もしっかりした日本語読解力があってこそ理解できるというものです。
国語こそすべての教科の基礎なのです。
国語は思考力そのもの
国語は全ての学問の基礎であり、国語の基礎である「語彙」「漢字」「読書」「話し方」は豊かな感性を育てる上で不可欠です。
国語力は、現在の日本では、「小説の読み方」のような教科と考えられている面がありますが、実は思考力そのものです。
国語力の本質は考える力ですので、あらゆる勉強の基礎になっています。
読解力は、できるだけ早く理解し読み取る力です。
作文力は、様々に異なるものの関連性を見つけそれらを創造的に結びつける力です。
国語力を付けるために
他の教科と違って、国語の力をつけるには時間がかかります。
しかしながら、一度力が付いてしまえば、その力は落ちにくく、国語の得意な方は、国語の成績が上位で安定している場合が多いのです。
さらに国語の場合は、勉強しても簡単に伸びない反面、国語の得意な方は、勉強しなくても、好成績をとる場合が多いのです。
つまり、国語の力を早いうちに身につけることがとても重要になってきます。
国語の力を付けるためには、書く勉強としての作文の勉強が欠かせません。
本当の国語力を付けるためには、選択式の問題を解くだけでなく、もっと文章を書く時間を増やしていく必要があります。
いちばん力の付けにくい国語を得意教科にすれば、あらゆる勉強が楽に進むことでしょう。