古文・漢文が苦手な方は多いのではないでしょうか。
しかし、センター国語の古文・漢文は、しっかり基礎を抑え、センター試験の設問形式に慣れていれば、得点源にすることが十分可能です。
今回は、その古文・漢文の勉強のしかたをお話しします。
古文の苦手意識を取り除く”音読”のススメ
古文の勉強では、音読が意外に重要な意味を持っています。
言葉は、もともと音声から始まり、文字がその後にできたことを考えても、音読することの重要性がわかります。
とくに古文の場合は、英語の詩で言う脚韻、頭韻ほどではありませんが、韻文としての性格を持っています。
散文として書かれていても、古文特有のリズムやテンポがあり、それを知ることが解釈にも文法にも大きく関わってきます。
こうして、なじみにくく感じていた歴史仮名遣いにも慣れると、古文に対する苦手意識が薄れていきます。
古文の読解中に文法もマスターするコツ
古文の文法も、英文法と同じように、きっちりとした体系でできていて、細かい規則がたくさんあります。
しかし、これを英文法と同じように時間をさいてわざわざ勉強するのはどうでしょうか。
これは、英文法でもけっして例外ではありませんが、文法というものは読解や作文を通してはじめて生きてくるものです。
ましてや、古文とはいえ日本ですので、現代語と全く違う文法ではありません。
古文の読解の時に、つねに古典文法教科書を近くに置いて、解釈しながら文法を確かめ、文法教科書に、そのつどチェックした印をつけていけば、文法事項の重要度もわかります。
文法の手引きを自作して読解力アップ!
国語の授業で習った文法事項や、訳し方の公式は、ただそのままにしておくと忘れてしまい、読解力として身に付きません。
そこで、ルーズリーフを使って、あるページには「現代と意味が違う語の比較」、また次のページには「多くの意味を持つ古語」「類似語」「枕詩」「年中行事」「係り結び」「敬語法」「かなづかい」というような項目に分け、習ったことを整理していきましょう。
忘れたらそのノートを開いて、アンダーラインを引くようにすると、だんだん読解力が付いていきます。
1ページがいっぱいになったら、リーフを追加して行きましょう。
見出しラベルを張っておくと見やすく探しやすくなります。
漢文をわざわざノートに書き写さなくても、白文読み下し練習はできる
漢文に強くなるにるためには、1にも2にも音読です。
繰り返し読んで、返り点や送り仮名のない白文で読めるようになることが、ます第一歩です。
そのために、返り点と送り仮名だけが隠れるような四角い穴の開いた下敷きを使う事もあります。
もっと簡単な方法は、原文の返り点、送り仮名を見ない事です。
見えにくくするには、漢字は大きく、返り点などは小さいので、机の上で教科書を遠く離してみる方法もあります。
基本文型の一覧表を作って漢文をマスターしよう
漢文には、返り点の打ち方、受身の形、使役の形、否定の形、再読文字、返読文字、置き字など、色々な基本文型があります。
これが良く分かっていないと、漢文の力は伸びません。
そうならないように、一年の教科書の最初から、出てきた基本文型を一覧表に整理して、それをノートの一番最後のページに貼って置き、必要になったらすぐに見れるようにしておきましょう。
その場合、教科書に出ている文例も添えておくと覚えやすくなります。
上段に基本文型、下段に文例というように整理する。
できたらその文例を暗記してしまうようにすると、応用が効くようになります。
そのほか、主な熟語や一字漢字の意味もまとめておくと良いでしょう。