勉強は登山と同じで、目標までの道のりが大切です。
今回は、登山に例えた勉強法を紹介します。
登山でキャンプ地を設けるのはなぜ?
標高の高い山の頂点を目指すためには、ふもとから頂上までにいくつかのキャンプ地を設けます。
あるところまで登ったらしばらくそこに滞在して、下から物資を上げて補給しては、またつぎの高さに挑戦する。
上がっては止まり、上がっては止まる、という作業を繰り返しているうちに、からだも高いところに慣れていき、頂上まで到達することができます。
教科書に記載されている内容は、5~10時間続けて学習し、1~2時間の復習をしてがっちりと基礎を固める方法が理想と言われています。
しかし、実際にそんなことをしていたら、授業が終わらなくなってしまいます。
学校の授業では10時間続けて授業するわけにはいかないので、1時間の授業の中で、先生は一つの章や単元がすむと、慌ててつぎの章や単元に進んでいきます。
ですので、授業中に復習の時間を取ることがあまりできません。
だからといって、先生が章や単元ごとの復習をやってくれないから、これでいいんだと思ったら大間違いです。自分できちんと復習しましょう。
でも、そのままのスピードで進んでいったら、登山なら高山病になってしまい、だんだん授業がわからなくなってきて苦痛になってしまいます。
では、どうしたらいいのでしょうか?
ノートにもキャンプ地を設けよう
授業中に高山病にならないためには、自分で学習上のキャンプ地を、単元や章の終わりに設営することが大切です。
ノートの単元・章の終わったところに、1ページまたは見開き2ページのスペースを空けておきます。
復習の際に、そこに重要事項、新出の用語、よく使うルール、公式、暗記事項などを、見やすくまとめておくと、頭の中でも整理しやすく深く理解ができます。
勉強も登山と同様に最終目標を決め、目標の途中で学習上のキャンプ地を何か所か作る。
そうすると自然に力がついてくるはずです。
もっと高みを目指したくなったら
また、勉強していく中で、登山の山頂を目指して頑張っていても、いざ到達してみると、もっと高い所に山頂がある場合もあります。
その現時点から下をみれば、なかなか景色はキレイかもしれません。
ですが、上を見上げればまだまだ先があります。
さらに道は険しくなりますが、もっと高みを目指して本当の山頂を目指して頑張りたいですね。
その時は、所々にキャンプ地を設けて、一歩一歩着実に進みましょう。
きっと、上り終えた時には素晴らしい景色が見えるはずです。